肌の色に合わせたほどよい白さで

自然な仕上がりがいちばん

歯は白よりもやや黄色がかったアイボリーに近い色をしています。白くしすぎると違和感が出るので、気をつけましょう。

歯の色には個人差がある

歯の色は白よりもアイボリーに近い

「白い歯っていいな」と、昔、歯磨き粉のCMにありましたが覚えていらっしゃいますか?

でも、実際の歯の色は、“白”というよりもやや黄色がかった“アイボリー”に近いのです。また、1本の歯でも、歯ぐきに近い部分と先端とでは微妙に色が異なっていますし、「中切歯」と呼ばれる中央の歯よりも「犬歯」と呼ばれる糸切り歯のほうが、黄色を帯びていることが多いのです。

また、歯は半透明のエナメル質が象牙質を覆っていますが、この象牙質が黄色味を帯びているため、エナメル質が薄く透明な人ほど、内側の象牙質が透けて黄色っぽく見えてしまいます。さらに象牙質の黄色味が強い人の場合は、よけいに黄色っぽく見えてしまうわけです。

それにしても、“白い歯神話”はどこからきているのでしょうか?

白すぎず自然な仕上がりを大切に

子供たちの笑顔を見ると、歯がきれいだなと感じることがよくあります。もちろん、子供のうちは虫歯や色素の着色などもありませんからきれいに感じて当たり前ですが、一般的に乳歯のほうが永久歯よりも白味を帯びていますから、大人よりも歯が白いということになります。

また、これは目の錯覚なのですが、色白の人よりも真っ黒に日焼けしている人のほうが、歯が白く見えたりもします。いずれにしても、白い歯のイメージは、実際の歯の色というよりも、女性の美白願望にも似た男女共通の憧れの象徴なのかもしれません。

こうした憧れから、最近では、ホワイトニングや歯のマニキュアなどが人気を集めていますが、歯の色には個人差がありますので、部分的な義歯やインプラントなどが白くて不自然さを感じたり、いかにも白く塗りましたというように歯だけが真っ白に輝いていたりしているのにも違和感があります。

もともと義歯に代わる治療法としてインプラントが脚光を浴びたのは、自然に見えるという大きな特徴があったからです。さらに美しさを追求して、オールセラミッククラウンなどが開発された歴史を考えれば、白さだけを追求するのではなく、本来の歯の色や肌の色なども考えた自然な仕上がりを大切にすることが、究極の審美歯科ということになるでしょう。

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